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​設立の経緯

 私たちは、佐賀市内に残る旧枝梅酒造という古い酒蔵を何とかして残して行きたいと思い、地域の人々やその所有者・佐賀市と一緒に数年にわたり、活動して来ました。

 やがて地域の人々の運動もあって、その一部は佐賀市が買収することとなり保存が決定しました。

 

 しかし酒蔵として重要な部分は、その対象から外れ、依然として存続の危機に瀕していました。

 所有者も私たちも、どうにかして残す手立てはないものかと考えましたが、その広大さゆえ県内の中小企業が手を出せるものではありませんでした。もちろん所有者も含めた個人でも同じことでした。

 月日が経つにつれ、建物の老朽化が深刻なものになって来ました。そして、なんとかしなければという思いだけで月日は過ぎて行きました。

 それでも私たちは何か方法があると信じ、他の事例を探しました。その結果、私たちの思いと一致する事例が見つかりました。それは福岡県八女市の旧八女郡役所で実施された方法でした。

 個人所有の歴史的な建物をNPO法人が寄付を受け、そこの土地はNPO法人が所有者から管理委託を受け、維持・運営するものでした。個人所有物をNPO法人が運営することによって倒壊寸前だった建物が新しい役割を与えられ、次の時代へと受け継がれようとしていました。

 その地域のまちづくりの一環としての公共的な役割を持ち、尚且つそこから生み出す利益によって管理・運営が行われる、まさに私たちが求めるものです。

 私たちは、それをすぐに実行に移すため「NPO法人まちの根太」を設立しました。

 

NPO法人 まちの根太(ねだ)

設立代表者 武廣 正純

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